父の入院はほんとうにツライ
10月 1st, 2014
看護師をしていて、家族の急変には何も役に立たないなと痛感したことがあります。
家族との団欒には父の存在が大きく、わたしが学校から帰る時間が遅くなると、食事を待ってる父はオカンムリ!実家で食事といえば今でも父がすぐに頭をよぎります。
なのに三年前に、父が脳出血で倒れてしまいました。半年ほどの入院でリハビリを終えて一人での生活に支障はないぐらい元気になっていたのですが、もともとの持病と食生活の方より運動不足などいろいろなことが要因となって、再び脳出血で入院することになりました。
入院を繰り替えいていると、その期間は本当にあまり動かなくなってしまうので、いくらリハビリがあるとはいえ、ますます身体を動かしずらくなってきたようでした。日に日に、身体を動かすことが少なくなり、実家に帰った時もソファの上にじっと座っているか寝ているか、といった光景を見ることが多くなりました。食事の量も減って、体調がすぐれないときは食べられないこともあったようです。最終的には食事をほとんど取らなくなってしまいました。そのため、病院に連絡したのですが思った以上に状態が悪く即入院ということになってしまいました。
詳しく検査をしたのですが、軽い肺炎を何度も繰り返している状態だったそうです。二週間ぐらいが過ぎたころ、本人としては自宅に居るときと身体のつらさは変わらないし、どうして入院を続けているのか不思議に思ったようで、帰りたいと言い出してしまいました。
この時、医師からはすでに退院の見込みはないと判断されていたため、その状態を父に理解してもらうためにかなりの時間を要しました。自宅に帰りたいという気持ちはわかります。そのため、外出許可が下りないかどうか担当の看護師さんに尋ねてみました。しかし、残念なことに外出許可もおりませんでした。しかし、人間の身体は不思議なものでたまに奇跡のようなことも起きることがあります。
以前のように元気に、とまではいかなくてもいつかは帰ってきてほしいです。家族で食事をとるって、永遠でないし尊いもの。この気持ちを今は大事にしています。自分が作った料理を食べてほしいと思っています。
関連サイト>>>ナースのレシピ帳
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